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「保留児童」って何?「待機児童」との違いを解りやすく解説

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毎年のようにニュースを賑わせる、待機児童の問題。そんな中で「保留児童」という言葉を目にしたことはありませんか?


「待機児童は知っているけど、保留児童って何のこと?」と、疑問に思う方もいるでしょう。


じつは「保留児童」は、子どもを持つ親御さんや保育業界にとって、待機児童と同じくらい重要なキーワードです。


「保留児童」とは、いったい何を指す言葉なのでしょうか? 「待機児童」との違いも含め、これらの問題について疑問を解消していきましょう。




保留児童と待機児童の違いは?

「待機児童」という言葉はよく聞くけれど、「保留児童」には馴染みがない......という方も、多いかもしれません。


それもそのはず。「待機児童」は国の文書などでも使われている言葉ですが、「保留児童」は一部の自治体のみで使われている言葉なのです。


しかし、どの自治体で暮らしている人にとっても、「保留児童」は他人事ではありません。むしろ子育てを巡るキーワードとしては、「待機児童」と同じくらい重要なものと言えます。



そもそも「保留児童」とは?

「保留児童」とは、ざっくり言うと「保育所に入所を希望していて、入所要件にも該当しているけれど、入所できていない子ども」のことです。


自治体によっては「保育所に入所できない児童」など、そのまま呼ぶこともあります。呼び方は違っても、実質的には全国どこにでも存在しているのが「保留児童」です。



「保留児童」と「待機児童」の違いは?

一方、「待機児童」という言葉は、国の公的文書などでも使われる言葉です。


「待機児童」とは、保育所に入所できていない子どものうち、「保護者が求職活動をしていない」「他の保育サービスを利用している」といった特定の条件に当てはまるケースを除外した子どもたちのこと。


つまり、


「保留児童」...保育所に入所したいのにできない、全ての子ども

「待機児童」...保留児童の中から、一定の条件を満たすケースを除外した子ども


こんなふうに考えると、2つの言葉の違いが分かりやすいかもしれません。




「待機児童」から除外されるケースとは

保留児童ではあるものの、待機児童からは除外されるケース。それは、たとえば次のようなものです。


◆待機児童から除外されるケース

  • 特定の保育所への入所を希望している
  • 保護者が求職活動を休止している
  • 保護者が主に自宅で求職活動を行っている
  • 保育所以外の保育サービスを利用している

それぞれ、具体的な例を見てみましょう。



特定の保育所への入所を希望している

たとえば、「送迎時間の関係で、兄弟同士を同じ保育所に入所させたい」「郊外の保育所なら空きがあるが、家や職場から遠すぎて通えない」といったケースが当てはまります。


保育所への送り迎えは、毎日のことです。仕事や通勤など、生活に支障が出る場所に子どもを預けるのは、現実的ではありませんよね。


「特定の保育所を希望」というと、保護者がこだわりを手放せばいいのではないか......と言われることもあります。でもこうして実態を知ると、決して保護者のわがままとは言えない状態であることが分かります。



保護者が求職活動を休止している/主に自宅で行っている

保護者が現在、求職活動を行っていない場合も、待機児童にはカウントされません。


また、主に自宅で求職活動を行っている場合も、待機児童からは除外されます。


ちなみに、以前は「育児休暇を延長した場合」も待機児童から除外されていましたが、2018年に厚生労働省による「待機児童」の定義の見直しが行われました。


この見直しにより、現在は、保護者が育児休暇を延長していても(他の要件に当てはまらない場合は)待機児童に含まれます。



保育所以外の保育サービスを利用している

保育所ではなく、自治体が補助する保育サービスなどを利用している場合も、待機児童にはカウントされません。


たとえば、東京都の認証保育所、家庭的保育事業(保育ママ)、幼稚園の長時間保育、企業の事業所内保育所、ベビーシッターなど、特定教育・保育施設や特定地域型保育事業を利用している場合です。




保留児童と待機児童の問題

上記のケースで待機児童から除外された「保留児童」は、「隠れ待機児童」と呼ばれることもあります。


2013年に待機児童ゼロを達成したことで話題になった横浜市にも、じつは、この「保留児童」はまだまだ多く存在します。


保留児童が多い状態では、子育て問題の課題を本当に解決したとは言えません。そこで横浜市は現在、この保留児童の解消を目標に掲げ、さまざまな施策を重ねています。


また、「待機児童と保留児童の違いが分かりづらい」という声を受け、厚生労働省も定義の統一化を行うべく、協議を始めています。


「保育所に入れないから、別のサービスを利用している」「保育所が空いていないから、仕方なく求職活動を休止している」といったケースは、社会全体にとって大きな問題と言えるでしょう。


そうした実態を把握するためにも、定義の統一化は重要です。


もちろん、言葉を整備するだけでなく、待機児童問題そのものの解消に向けても、さまざまな施策が進んでいます。


現在、政府が打ち出している施策については、以下の記事も読んでみてくださいね。


▼待機児童の増加で高まる保育士ニーズ。メリットや将来性は?

https://sports.ymsch.jp/column/cat1/hoikushi-korekara.html


待機児童問題を解消するためにも、保育士の育成は急務と言えます。


東京YMCA社会体育・保育専門学校では、現場を活かした教育で、実践力のある保育士の育成につとめています。


保育士を目指す方は、ぜひ一度オープンキャンパスにお越しください。


▼学校説明会・オープンキャンパスのご案内はコチラ

https://sports.ymsch.jp/oc-sports.html


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毎年のようにニュースを賑わせる、待機児童の問題。そんな中で「保留児童」という言葉を目にしたことはありませんか?


「待機児童は知っているけど、保留児童って何のこと?」と、疑問に思う方もいるでしょう。


じつは「保留児童」は、子どもを持つ親御さんや保育業界にとって、待機児童と同じくらい重要なキーワードです。


「保留児童」とは、いったい何を指す言葉なのでしょうか? 「待機児童」との違いも含め、これらの問題について疑問を解消していきましょう。




保留児童と待機児童の違いは?

「待機児童」という言葉はよく聞くけれど、「保留児童」には馴染みがない......という方も、多いかもしれません。


それもそのはず。「待機児童」は国の文書などでも使われている言葉ですが、「保留児童」は一部の自治体のみで使われている言葉なのです。


しかし、どの自治体で暮らしている人にとっても、「保留児童」は他人事ではありません。むしろ子育てを巡るキーワードとしては、「待機児童」と同じくらい重要なものと言えます。



そもそも「保留児童」とは?

「保留児童」とは、ざっくり言うと「保育所に入所を希望していて、入所要件にも該当しているけれど、入所できていない子ども」のことです。


自治体によっては「保育所に入所できない児童」など、そのまま呼ぶこともあります。呼び方は違っても、実質的には全国どこにでも存在しているのが「保留児童」です。



「保留児童」と「待機児童」の違いは?

一方、「待機児童」という言葉は、国の公的文書などでも使われる言葉です。


「待機児童」とは、保育所に入所できていない子どものうち、「保護者が求職活動をしていない」「他の保育サービスを利用している」といった特定の条件に当てはまるケースを除外した子どもたちのこと。


つまり、


「保留児童」...保育所に入所したいのにできない、全ての子ども

「待機児童」...保留児童の中から、一定の条件を満たすケースを除外した子ども


こんなふうに考えると、2つの言葉の違いが分かりやすいかもしれません。




「待機児童」から除外されるケースとは

保留児童ではあるものの、待機児童からは除外されるケース。それは、たとえば次のようなものです。


◆待機児童から除外されるケース

  • 特定の保育所への入所を希望している
  • 保護者が求職活動を休止している
  • 保護者が主に自宅で求職活動を行っている
  • 保育所以外の保育サービスを利用している

それぞれ、具体的な例を見てみましょう。



特定の保育所への入所を希望している

たとえば、「送迎時間の関係で、兄弟同士を同じ保育所に入所させたい」「郊外の保育所なら空きがあるが、家や職場から遠すぎて通えない」といったケースが当てはまります。


保育所への送り迎えは、毎日のことです。仕事や通勤など、生活に支障が出る場所に子どもを預けるのは、現実的ではありませんよね。


「特定の保育所を希望」というと、保護者がこだわりを手放せばいいのではないか......と言われることもあります。でもこうして実態を知ると、決して保護者のわがままとは言えない状態であることが分かります。



保護者が求職活動を休止している/主に自宅で行っている

保護者が現在、求職活動を行っていない場合も、待機児童にはカウントされません。


また、主に自宅で求職活動を行っている場合も、待機児童からは除外されます。


ちなみに、以前は「育児休暇を延長した場合」も待機児童から除外されていましたが、2018年に厚生労働省による「待機児童」の定義の見直しが行われました。


この見直しにより、現在は、保護者が育児休暇を延長していても(他の要件に当てはまらない場合は)待機児童に含まれます。



保育所以外の保育サービスを利用している

保育所ではなく、自治体が補助する保育サービスなどを利用している場合も、待機児童にはカウントされません。


たとえば、東京都の認証保育所、家庭的保育事業(保育ママ)、幼稚園の長時間保育、企業の事業所内保育所、ベビーシッターなど、特定教育・保育施設や特定地域型保育事業を利用している場合です。




保留児童と待機児童の問題

上記のケースで待機児童から除外された「保留児童」は、「隠れ待機児童」と呼ばれることもあります。


2013年に待機児童ゼロを達成したことで話題になった横浜市にも、じつは、この「保留児童」はまだまだ多く存在します。


保留児童が多い状態では、子育て問題の課題を本当に解決したとは言えません。そこで横浜市は現在、この保留児童の解消を目標に掲げ、さまざまな施策を重ねています。


また、「待機児童と保留児童の違いが分かりづらい」という声を受け、厚生労働省も定義の統一化を行うべく、協議を始めています。


「保育所に入れないから、別のサービスを利用している」「保育所が空いていないから、仕方なく求職活動を休止している」といったケースは、社会全体にとって大きな問題と言えるでしょう。


そうした実態を把握するためにも、定義の統一化は重要です。


もちろん、言葉を整備するだけでなく、待機児童問題そのものの解消に向けても、さまざまな施策が進んでいます。


現在、政府が打ち出している施策については、以下の記事も読んでみてくださいね。


▼待機児童の増加で高まる保育士ニーズ。メリットや将来性は?

https://sports.ymsch.jp/column/cat1/hoikushi-korekara.html


待機児童問題を解消するためにも、保育士の育成は急務と言えます。


東京YMCA社会体育・保育専門学校では、現場を活かした教育で、実践力のある保育士の育成につとめています。


保育士を目指す方は、ぜひ一度オープンキャンパスにお越しください。


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https://sports.ymsch.jp/oc-sports.html


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