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保育士の読み聞かせで意識したいコツ5つ、NG行為3つ

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年少さんから年長さんまで、子どもたちが大好きな「絵本の読み聞かせ」。保育士にとっておなじみの仕事の一つですね。しかし、読み聞かせの目的やコツを把握していないと、子どもたちが集中できず、読み聞かせがうまくいかないことがあります。


今回は、初心者からベテランまで全ての保育士に向けて、読み聞かせのねらいやコツ、控えたほうがよい行為について解説します。


読み聞かせをするねらいと効果

まずは、読み聞かせするねらい(目的)について見ていきましょう。


好奇心と感受性を育てる

絵本のストーリーや絵を通して、子どもたちはさまざまなことを学びます。知らないことを「もっと知りたい」と思ったり、人の気持ちになって考える感覚を知ったり。読み聞かせは、好奇心や感受性を豊かに育む役割を持っています。


脳を刺激し、言葉と感情を育てる

子どもに読み聞かせを行うと、脳の中の大脳辺縁系という部分が活発に働くことが分かっています。大脳辺縁系は、喜怒哀楽といった情動や、本能行動、記憶などを司り、自律神経の調節に携わる部分です。読み聞かせは、子どもたちの感情の言語化を助けるとともに、感情を生み出す脳の機能もきたえます。


精神状態を落ち着かせ、自己肯定感を高める

大人の穏やかな声を聞くだけで、子どもたちは安心感を感じます。それに加え、子どもにとっては「自分のために大人が絵本を読んでくれている」という事実そのものが、自己肯定感に繋がります。読み聞かせは、将来に渡る子どもたちの人格形成に重要な役割を担っています。


読み聞かせの際、避けたほうが良いこと

保育士が読み聞かせを行う際、子どもたちの集中力や想像力を妨げないために「しないほうがよいこと」があります。読み聞かせの際に避けたほうが良いのは、主に次のようなことです。


アドリブを入れない

読み聞かせの最中、絵本に書かれていないセリフやジョークを挟んだり、絵の説明を入れたりすることは、できるだけ避けましょう。


絵本は、プロの作家が内容を慎重に考え抜いた上で、絵と文章がバランス良くリンクするように作られています。良かれと思って説明を入れたり、面白くしようとジョークを挟んだりすると、子どもたちの集中力を妨げてしまう上、絵本のテーマを伝えきれなくなってしまう恐れがあります。


絵本を動かしすぎない

読み聞かせの最中は、できるだけ絵本が動かないようにしっかりと位置を固定しましょう。(読み聞かせに適した絵本の持ち方は、この後の章で紹介します。)


絵本がゆらゆら動いてしまうと、絵を見つめている子どもたちが船酔いのようにクラクラしてしまうことがあります。登場人物たちの動作などを表現するために、シーンによって多少動かすことはOKですが、基本的には絵本の位置が動かないように心がけましょう。


こちらから感想を求めない

読み聞かせが終わった後には、子どもたちの感想を聞きたくなるかもしれません。ですが、保育士の側から「どう感じたか」を質問するのは避けたいところです。


子どもたちは、読み聞かせが終わった後も絵本の余韻を楽しんでいます。また、生まれた感想の中にはうまく言葉にできないものもあるかもしれません。子どもの側から進んで感想を伝えたがっているなら、聞いてあげてOKですが、こちらから感想を引き出そうとすることは控えたほうが良いでしょう。


保育士の読み聞かせで意識したいコツ・5つ

では、読み聞かせの際はどんなことを意識すれば良いのでしょうか? 5つのコツを見てみましょう。


コツ1.絵本の持ち方

絵本は、子どもたちから見やすい位置と角度を保ち、動かないようにしっかり持つことが大切です。子どもたちにとって見やすい高さで、読み手の身体の横に張り出すように絵本を持ち、見開いたページの中央下部を片手の指で押さえながら、もう片方の手でページをめくりながら読んでいきましょう。


読み始める前に、全員から見えているか挙手などで確認をとるとより安心です。また、読みながら無意識のうちに絵本の高さや角度が変わってしまうこともあるので、ページをめくるごとにセルフチェックしましょう。


コツ2.大きく口を開け、はっきりと読む

小さな声やモゴモゴとした口調で読むと、子どもたちが言葉を聞き取れず、絵本の世界に入り込めなくなってしまいます。大きく口を開けて、はっきりと発音しながら読み進めましょう。


コツ3.抑揚やお芝居はほどほどに

登場人物やシーンに合わせて声色を変えたり、読み方の抑揚をつけたりするのはOKです。ただし、あまりにもオーバーなお芝居や大きな身振り手振りなどは、かえって子どもの想像力の邪魔をしてしまうことがあります。あくまでも主役は絵本と子どもたち、読み手はその橋渡し役であることを忘れないよう意識しましょう。


コツ4.絵本を事前に読んでおく

ぶっつけ本番で読むのではなく、事前にひととおり声に出して読んでおきましょう。一度練習しておけば、絵本の展開や盛り上がるシーンを把握でき、子どもたちの様子に合わせて読むスピードや読み方を工夫しやすくなります。


コツ5.同じ絵本を繰り返し読んでもOK

「毎回新しい絵本を探さなくては」と思っているならば、そのプレッシャーは手放しましょう。一冊の絵本を繰り返し読み聞かせてもらうことは、子どもたちにとってはむしろ楽しく、大切な経験です。


子どもたちはすでに知っているお話を聞くのが大好きですし、同じお話を何度も聞くことで新たな発見も生まれていきます。どの絵本を読むか迷ったときは、子どもたちのお気に入りの一冊を選ぶと良いでしょう。


絵本との出会いは、子どもたちにとってかけがえのない宝物になります。ぜひ素晴らしい本との出会いをサポートしてあげてくださいね。


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年少さんから年長さんまで、子どもたちが大好きな「絵本の読み聞かせ」。保育士にとっておなじみの仕事の一つですね。しかし、読み聞かせの目的やコツを把握していないと、子どもたちが集中できず、読み聞かせがうまくいかないことがあります。


今回は、初心者からベテランまで全ての保育士に向けて、読み聞かせのねらいやコツ、控えたほうがよい行為について解説します。


読み聞かせをするねらいと効果

まずは、読み聞かせするねらい(目的)について見ていきましょう。


好奇心と感受性を育てる

絵本のストーリーや絵を通して、子どもたちはさまざまなことを学びます。知らないことを「もっと知りたい」と思ったり、人の気持ちになって考える感覚を知ったり。読み聞かせは、好奇心や感受性を豊かに育む役割を持っています。


脳を刺激し、言葉と感情を育てる

子どもに読み聞かせを行うと、脳の中の大脳辺縁系という部分が活発に働くことが分かっています。大脳辺縁系は、喜怒哀楽といった情動や、本能行動、記憶などを司り、自律神経の調節に携わる部分です。読み聞かせは、子どもたちの感情の言語化を助けるとともに、感情を生み出す脳の機能もきたえます。


精神状態を落ち着かせ、自己肯定感を高める

大人の穏やかな声を聞くだけで、子どもたちは安心感を感じます。それに加え、子どもにとっては「自分のために大人が絵本を読んでくれている」という事実そのものが、自己肯定感に繋がります。読み聞かせは、将来に渡る子どもたちの人格形成に重要な役割を担っています。


読み聞かせの際、避けたほうが良いこと

保育士が読み聞かせを行う際、子どもたちの集中力や想像力を妨げないために「しないほうがよいこと」があります。読み聞かせの際に避けたほうが良いのは、主に次のようなことです。


アドリブを入れない

読み聞かせの最中、絵本に書かれていないセリフやジョークを挟んだり、絵の説明を入れたりすることは、できるだけ避けましょう。


絵本は、プロの作家が内容を慎重に考え抜いた上で、絵と文章がバランス良くリンクするように作られています。良かれと思って説明を入れたり、面白くしようとジョークを挟んだりすると、子どもたちの集中力を妨げてしまう上、絵本のテーマを伝えきれなくなってしまう恐れがあります。


絵本を動かしすぎない

読み聞かせの最中は、できるだけ絵本が動かないようにしっかりと位置を固定しましょう。(読み聞かせに適した絵本の持ち方は、この後の章で紹介します。)


絵本がゆらゆら動いてしまうと、絵を見つめている子どもたちが船酔いのようにクラクラしてしまうことがあります。登場人物たちの動作などを表現するために、シーンによって多少動かすことはOKですが、基本的には絵本の位置が動かないように心がけましょう。


こちらから感想を求めない

読み聞かせが終わった後には、子どもたちの感想を聞きたくなるかもしれません。ですが、保育士の側から「どう感じたか」を質問するのは避けたいところです。


子どもたちは、読み聞かせが終わった後も絵本の余韻を楽しんでいます。また、生まれた感想の中にはうまく言葉にできないものもあるかもしれません。子どもの側から進んで感想を伝えたがっているなら、聞いてあげてOKですが、こちらから感想を引き出そうとすることは控えたほうが良いでしょう。


保育士の読み聞かせで意識したいコツ・5つ

では、読み聞かせの際はどんなことを意識すれば良いのでしょうか? 5つのコツを見てみましょう。


コツ1.絵本の持ち方

絵本は、子どもたちから見やすい位置と角度を保ち、動かないようにしっかり持つことが大切です。子どもたちにとって見やすい高さで、読み手の身体の横に張り出すように絵本を持ち、見開いたページの中央下部を片手の指で押さえながら、もう片方の手でページをめくりながら読んでいきましょう。


読み始める前に、全員から見えているか挙手などで確認をとるとより安心です。また、読みながら無意識のうちに絵本の高さや角度が変わってしまうこともあるので、ページをめくるごとにセルフチェックしましょう。


コツ2.大きく口を開け、はっきりと読む

小さな声やモゴモゴとした口調で読むと、子どもたちが言葉を聞き取れず、絵本の世界に入り込めなくなってしまいます。大きく口を開けて、はっきりと発音しながら読み進めましょう。


コツ3.抑揚やお芝居はほどほどに

登場人物やシーンに合わせて声色を変えたり、読み方の抑揚をつけたりするのはOKです。ただし、あまりにもオーバーなお芝居や大きな身振り手振りなどは、かえって子どもの想像力の邪魔をしてしまうことがあります。あくまでも主役は絵本と子どもたち、読み手はその橋渡し役であることを忘れないよう意識しましょう。


コツ4.絵本を事前に読んでおく

ぶっつけ本番で読むのではなく、事前にひととおり声に出して読んでおきましょう。一度練習しておけば、絵本の展開や盛り上がるシーンを把握でき、子どもたちの様子に合わせて読むスピードや読み方を工夫しやすくなります。


コツ5.同じ絵本を繰り返し読んでもOK

「毎回新しい絵本を探さなくては」と思っているならば、そのプレッシャーは手放しましょう。一冊の絵本を繰り返し読み聞かせてもらうことは、子どもたちにとってはむしろ楽しく、大切な経験です。


子どもたちはすでに知っているお話を聞くのが大好きですし、同じお話を何度も聞くことで新たな発見も生まれていきます。どの絵本を読むか迷ったときは、子どもたちのお気に入りの一冊を選ぶと良いでしょう。


絵本との出会いは、子どもたちにとってかけがえのない宝物になります。ぜひ素晴らしい本との出会いをサポートしてあげてくださいね。


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