そもそも児童館は、"児童の権利に関する条約(平成6年条約第2号)に掲げられた精神及び児童 福祉法(昭和 22 年法律第 164 号。以下「法」という。)の理念にのっとり、子どもの心身 の健やかな成長、発達及びその自立が図られることを地域社会の中で具現化する児童福 祉施設である。児童館は、18 歳未満のすべての子どもを対象とし、地域における遊び及び生活の援助 と子育て支援を行い、子どもの心身を育成し情操をゆたかにすることを目的とする施設 である。"とされています。
少し難しい言葉で書かれていますが、つまり『18歳未満のすべての子どもたちが利用することができる施設で、遊びを通して子どもの成長をサポートし、その保護者にも安心して子育てができるように支援する施設』であるということです。
子どもの成長や保護者の子育てを支援していくには、相応の知識や技術が求められます。そのため児童館で働く為には資格が必要となっています。
児童館で働くことができる資格はいくつかあります。保育士や社会福祉士、小中高いずれかの教諭資格がこれに該当します。どの資格も、児童の発達や成長過程、福祉サービスなどへの知識に長けた資格だということがわかると思います。また、2015年より「放課後児童支援員」という資格が創設されました。
この比較的新しい「放課後児童支援員」という資格についてもう少しお伝えしていきたいと思います。
放課後児童支援員とは子どもたちが安心安全に過ごすことができる場所を提供する仕事です。
児童館にくる子どもたちは年齢の幅が広く、家庭・保育の環境や、抱えている悩み事もそれぞれ大きく異なります。そのため、それらに対応することができるだけの専門的な知識と技術が必要となり「放課後児童支援員」という資格が整備されることとなりました。
遊びを通して、子ども同士のかかわり方を学び、社会性・創造性を身につけられるよう、子どもたちの個々の発達段階に応じて育成支援をしていきます。また、子どもや子育てをしている保護者が抱える可能性のある課題の発生を予防したり、早めに発見し対応をしていくことも大切な役割です。子どもに向けての支援だけではなく、保護者にも安心して子育てをしてもらえるよう支えていくことも求められています。
放課後児童支援員になるには各都道府県が実施している研修を受講する必要があります。
この研修は「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」といいますが、受講するには以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
1.保育士の資格をお持ちの方
2.社会福祉士の資格をお持ちの方
3.高卒以上の学歴をお持ちの方(もしくは高卒相当と認められる学歴をお持ちの方)で、かつ二年以上児童福祉事業に従事した方
4.幼稚園、小学校、中学校、高等学校または中等教育学校の教員資格をお持ちの方
5.大学もしくは大学院で、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学を専修する学科・研究科、またはこれらに相当する課程を修めて卒業した方(外国の大学でも可)
6.大学にて上記の学科で単位を修得したことにより、大学院への入学が認められた方
7.高卒以上の学歴をお持ちの方で、かつ、二年以上放課後児童健全育成事業に類似する事業に従事し、市町村長が適当と認めた方
この研修は、放課後児童支援員として求められる役割や、子どもの発達過程について、保護者や学校などとの連携の取り方についてなどの基本的な知識や技術・考え方を習得する目的でおこなわれています。
研修は6分野、16科目に及び、1科目90分の構成です。各都道府県により多少のバラつきはありますが、1回の研修は4~8日程度です。
下記が研修の詳細な構成です。科目が多岐に渡っていることがわかりますね。
1.放課後児童健全育成事業)の理解 | ① 放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容 ② 放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護 ③ 子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ |
2.子どもを理解するための基礎知識 | ④ 子どもの発達理解 ⑤ 児童期(6歳~12歳)の生活と発達 ⑥ 障害のある子どもの理解 ⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解 |
3.放課後児童クラブにおける子どもの育成支援 | ⑧ 放課後児童クラブに通う子どもの育成支援 ⑨ 子どもの遊びの理解と支援 ⑩ 障害のある子どもの育成支援 |
4.放課後児童クラブにおける保護者・学校・地域との連携・協力 | ⑪ 保護者との連携・協力と相談支援 ⑫ 学校・地域との連携 |
5.放課後児童クラブにおける安全・安心への対応 | ⑬ 子どもの基本的な生活面における対応 ⑭ 安全対策・緊急時対応 |
6.放課後児童支援員として求められる役割・機能 | ⑮ 放課後児童支援員の仕事内容 ⑯ 放課後児童クラブの運営管理と職場倫理 |
厚生労働省は2018年10月1日に、子どもの福祉的な課題への対応、子育て支援に対する児童館が持つ機能への期待を踏まえて、児童館ガイドラインを改正しました。
これによると児童館には発達段階に応じた対応や、いじめや保護者の不適切な養育が疑われる場合に適切な対応をすることを求められています。
児童館を利用する子ども達の心や気持ちに寄り添い、子どもと信頼関係を築き、その中で自主性や社会性を育んでいくことが大切です。また、子どもの発達には個人差があるということをしっかりと踏まえたうえで、個々の成長に合わせて支援するという姿勢が欠かせません。
子ども達が安心して、楽しく安全に通うことが出来る場所づくりをし、温かい眼差しで見守っていく心構えが必要です。
そもそも児童館は、"児童の権利に関する条約(平成6年条約第2号)に掲げられた精神及び児童 福祉法(昭和 22 年法律第 164 号。以下「法」という。)の理念にのっとり、子どもの心身 の健やかな成長、発達及びその自立が図られることを地域社会の中で具現化する児童福 祉施設である。児童館は、18 歳未満のすべての子どもを対象とし、地域における遊び及び生活の援助 と子育て支援を行い、子どもの心身を育成し情操をゆたかにすることを目的とする施設 である。"とされています。
少し難しい言葉で書かれていますが、つまり『18歳未満のすべての子どもたちが利用することができる施設で、遊びを通して子どもの成長をサポートし、その保護者にも安心して子育てができるように支援する施設』であるということです。
子どもの成長や保護者の子育てを支援していくには、相応の知識や技術が求められます。そのため児童館で働く為には資格が必要となっています。
児童館で働くことができる資格はいくつかあります。保育士や社会福祉士、小中高いずれかの教諭資格がこれに該当します。どの資格も、児童の発達や成長過程、福祉サービスなどへの知識に長けた資格だということがわかると思います。また、2015年より「放課後児童支援員」という資格が創設されました。
この比較的新しい「放課後児童支援員」という資格についてもう少しお伝えしていきたいと思います。
放課後児童支援員とは子どもたちが安心安全に過ごすことができる場所を提供する仕事です。
児童館にくる子どもたちは年齢の幅が広く、家庭・保育の環境や、抱えている悩み事もそれぞれ大きく異なります。そのため、それらに対応することができるだけの専門的な知識と技術が必要となり「放課後児童支援員」という資格が整備されることとなりました。
遊びを通して、子ども同士のかかわり方を学び、社会性・創造性を身につけられるよう、子どもたちの個々の発達段階に応じて育成支援をしていきます。また、子どもや子育てをしている保護者が抱える可能性のある課題の発生を予防したり、早めに発見し対応をしていくことも大切な役割です。子どもに向けての支援だけではなく、保護者にも安心して子育てをしてもらえるよう支えていくことも求められています。
放課後児童支援員になるには各都道府県が実施している研修を受講する必要があります。
この研修は「放課後児童支援員都道府県認定資格研修」といいますが、受講するには以下のいずれかの条件を満たしている必要があります。
1.保育士の資格をお持ちの方
2.社会福祉士の資格をお持ちの方
3.高卒以上の学歴をお持ちの方(もしくは高卒相当と認められる学歴をお持ちの方)で、かつ二年以上児童福祉事業に従事した方
4.幼稚園、小学校、中学校、高等学校または中等教育学校の教員資格をお持ちの方
5.大学もしくは大学院で、社会福祉学、心理学、教育学、社会学、芸術学、体育学を専修する学科・研究科、またはこれらに相当する課程を修めて卒業した方(外国の大学でも可)
6.大学にて上記の学科で単位を修得したことにより、大学院への入学が認められた方
7.高卒以上の学歴をお持ちの方で、かつ、二年以上放課後児童健全育成事業に類似する事業に従事し、市町村長が適当と認めた方
この研修は、放課後児童支援員として求められる役割や、子どもの発達過程について、保護者や学校などとの連携の取り方についてなどの基本的な知識や技術・考え方を習得する目的でおこなわれています。
研修は6分野、16科目に及び、1科目90分の構成です。各都道府県により多少のバラつきはありますが、1回の研修は4~8日程度です。
下記が研修の詳細な構成です。科目が多岐に渡っていることがわかりますね。
1.放課後児童健全育成事業)の理解 | ① 放課後児童健全育成事業の目的及び制度内容 ② 放課後児童健全育成事業の一般原則と権利擁護 ③ 子ども家庭福祉施策と放課後児童クラブ |
2.子どもを理解するための基礎知識 | ④ 子どもの発達理解 ⑤ 児童期(6歳~12歳)の生活と発達 ⑥ 障害のある子どもの理解 ⑦ 特に配慮を必要とする子どもの理解 |
3.放課後児童クラブにおける子どもの育成支援 | ⑧ 放課後児童クラブに通う子どもの育成支援 ⑨ 子どもの遊びの理解と支援 ⑩ 障害のある子どもの育成支援 |
4.放課後児童クラブにおける保護者・学校・地域との連携・協力 | ⑪ 保護者との連携・協力と相談支援 ⑫ 学校・地域との連携 |
5.放課後児童クラブにおける安全・安心への対応 | ⑬ 子どもの基本的な生活面における対応 ⑭ 安全対策・緊急時対応 |
6.放課後児童支援員として求められる役割・機能 | ⑮ 放課後児童支援員の仕事内容 ⑯ 放課後児童クラブの運営管理と職場倫理 |
厚生労働省は2018年10月1日に、子どもの福祉的な課題への対応、子育て支援に対する児童館が持つ機能への期待を踏まえて、児童館ガイドラインを改正しました。
これによると児童館には発達段階に応じた対応や、いじめや保護者の不適切な養育が疑われる場合に適切な対応をすることを求められています。
児童館を利用する子ども達の心や気持ちに寄り添い、子どもと信頼関係を築き、その中で自主性や社会性を育んでいくことが大切です。また、子どもの発達には個人差があるということをしっかりと踏まえたうえで、個々の成長に合わせて支援するという姿勢が欠かせません。
子ども達が安心して、楽しく安全に通うことが出来る場所づくりをし、温かい眼差しで見守っていく心構えが必要です。