なんとなくは知っていても、制度や資格、措置される子どもの家庭の条件の違いなど、細かな違いがある保育園と幼稚園。保育士や幼稚園教諭を目指す人は知っておかなければいけませんね。
年々保育所保育指針や、幼稚園教諭要綱が変わり、保育園や幼稚園もニーズに応え、認定こども園などへ移行する園も増えてきました。
今回は少し掘り下げて、知っておきたい知識をお話ししていきましょう。
基本的には、保育園に入園したい場合は区役所や役場へ申し込みをします。保育園へ入園を希望できるのは、保護者が働いていること、夫婦共働きか、仕事を探している求職中の場合、または妊娠中の場合の短期間、入院など保育に欠ける場合の家庭だけです。
所得や税金額と、希望する園を申請し、保育園へ措置されるのを待ちます。すぐに決まる場合もあれば、人気の園で、待っている人が大勢いる場合は何か月もかかってしまうこともあります。
月々の保育料は、家庭の所得によって決まるので、一人ひとりの保育料が異なります。
保育の内容としては、給食の他におやつが必ずあること、早朝保育や延長保育があること、お昼寝があることなどです。月々の保育料以外にかかる給食費やおやつ代、教材費は家庭からは徴収しません。そして、保護者が仕事を辞めた場合、出産が終わった時、退院した場合などは、ただちに届け出をし、退園する必要があります。
幼稚園は、入園を希望する園へ直接申し込みをします。保育料はどの家庭も一律で、給食費やおやつ代、教材費も別にかかります。送迎バスを使う場合はバス代もかかります。保育時間は午前中で終わる時、午後であっても早い時間に終わることがほとんどです。
ですが昨今、内閣府の新子育て支援制度のひとつとして幼保一元化の流れから「認定こども園」という形式をとる保育園と幼稚園が増えてきました。幼保連携型・幼稚園型・保育園型などの種類があり、それぞれ元々の施設の特徴を生かした受け入れを行っています。
例えば幼保連携型の場合、3歳からしか入園できない幼稚園を希望しているけれど、3歳未満児の年齢から保育園へ入園し、3歳までは温かく家庭的な雰囲気で集団生活を過ごし、3歳からは幼稚園へ移行し教育的なサポートを受ける...こういった方法も可能な制度です。
保育士は、厚労省の国家資格、幼稚園教諭は文科省の国家資格になります。
どちらも養成校へ通う人がほとんどでしょう。
幼稚園教諭は大学院を卒業することで取得できる専修、大学を卒業することで取得できる1種、短大・専門学校を卒業することで取得できる2種があります。教諭免許を取得し、幼稚園への就職が決まって初めて幼稚園教諭となります。両方の資格を卒業と供に一度に取得できる学校もあります。
先にも書きましたが、保育士は厚労省が告示している「保育所保育指針」を拠り所とし、各保育園の理念に基づいて、日々の保育業務を行っていきます。
幼稚園教諭は、文科省が告示している「幼稚園教育要領」に基づいて、園児を教育していきます。
保育園は基本的には家庭での保育に欠ける子どもを、生活面と遊びの面の両方の側面から育て保育することを目的にしています。小さな頃から自立を目指し、年齢に合ったフォローをしっかりしていくこと、家庭的な雰囲気で情緒を育てていくことが大切になります。
幼稚園は基本的には、知育や教育的な側面の発達を促すことを目的としています。小学校へ入学する前に身に着けておきたい様々な知識や、経験、人間関係など、遊びを通して身に着けていけるような活動をします。
それぞれの仕事の根本は、大切な子どもを預かり、愛情をこめて関わること、けがなどをさせず朝預かったままの姿で保護者へお返しすることが大切です。
保育園は保護者が子どもを連れて登園してくるのが基本です。受け入れをし、夕方まで預かります。また、早朝・夜間の延長保育をしている保育園であれば、職員間の交代で保育に当たります。
幼稚園は、送迎方法は園のバスでお迎えに行く家庭と、保護者が子どもを送ってくる場合とがあります。設定保育の時間になると、朝の会や健康チェック、出席の確認をします。設定保育ではさまざまな遊びを通した知育活動や学習活動が行われます。お昼は家庭から持参したお弁当や給食の日もあります。その後は午後の活動を短時間行い、降園となります。教諭は子どもたちが降園した後は、掃除や整理整頓、園便りの作成や、教室の装飾、行事の準備、保育記録、職員会議などに時間を使います。
また、預かり保育などをしている幼稚園もあります。
このように、1日子どもがいる保育園と、午後からは事務的な仕事に向かう幼稚園との違いがあります。保育園は事務的な仕事は、時間を別に取り、交代で行うことが多いです。
保育士と幼稚園教諭との違いを簡単に説明してみました。どちらの仕事を選んだとしても、子どもに愛情をかけ心を込めて関わる仕事であることには変わりはありません。
時間の使い方や、国が定めた指針や要領など芯になるものは違いますが、子どもたちが元気に過ごし、けがなく楽しく、日々自立していくことを目指して子どもに関わることが大切ですね!
なんとなくは知っていても、制度や資格、措置される子どもの家庭の条件の違いなど、細かな違いがある保育園と幼稚園。保育士や幼稚園教諭を目指す人は知っておかなければいけませんね。
年々保育所保育指針や、幼稚園教諭要綱が変わり、保育園や幼稚園もニーズに応え、認定こども園などへ移行する園も増えてきました。
今回は少し掘り下げて、知っておきたい知識をお話ししていきましょう。
基本的には、保育園に入園したい場合は区役所や役場へ申し込みをします。保育園へ入園を希望できるのは、保護者が働いていること、夫婦共働きか、仕事を探している求職中の場合、または妊娠中の場合の短期間、入院など保育に欠ける場合の家庭だけです。
所得や税金額と、希望する園を申請し、保育園へ措置されるのを待ちます。すぐに決まる場合もあれば、人気の園で、待っている人が大勢いる場合は何か月もかかってしまうこともあります。
月々の保育料は、家庭の所得によって決まるので、一人ひとりの保育料が異なります。
保育の内容としては、給食の他におやつが必ずあること、早朝保育や延長保育があること、お昼寝があることなどです。月々の保育料以外にかかる給食費やおやつ代、教材費は家庭からは徴収しません。そして、保護者が仕事を辞めた場合、出産が終わった時、退院した場合などは、ただちに届け出をし、退園する必要があります。
幼稚園は、入園を希望する園へ直接申し込みをします。保育料はどの家庭も一律で、給食費やおやつ代、教材費も別にかかります。送迎バスを使う場合はバス代もかかります。保育時間は午前中で終わる時、午後であっても早い時間に終わることがほとんどです。
ですが昨今、内閣府の新子育て支援制度のひとつとして幼保一元化の流れから「認定こども園」という形式をとる保育園と幼稚園が増えてきました。幼保連携型・幼稚園型・保育園型などの種類があり、それぞれ元々の施設の特徴を生かした受け入れを行っています。
例えば幼保連携型の場合、3歳からしか入園できない幼稚園を希望しているけれど、3歳未満児の年齢から保育園へ入園し、3歳までは温かく家庭的な雰囲気で集団生活を過ごし、3歳からは幼稚園へ移行し教育的なサポートを受ける...こういった方法も可能な制度です。
保育士は、厚労省の国家資格、幼稚園教諭は文科省の国家資格になります。
どちらも養成校へ通う人がほとんどでしょう。
幼稚園教諭は大学院を卒業することで取得できる専修、大学を卒業することで取得できる1種、短大・専門学校を卒業することで取得できる2種があります。教諭免許を取得し、幼稚園への就職が決まって初めて幼稚園教諭となります。両方の資格を卒業と供に一度に取得できる学校もあります。
先にも書きましたが、保育士は厚労省が告示している「保育所保育指針」を拠り所とし、各保育園の理念に基づいて、日々の保育業務を行っていきます。
幼稚園教諭は、文科省が告示している「幼稚園教育要領」に基づいて、園児を教育していきます。
保育園は基本的には家庭での保育に欠ける子どもを、生活面と遊びの面の両方の側面から育て保育することを目的にしています。小さな頃から自立を目指し、年齢に合ったフォローをしっかりしていくこと、家庭的な雰囲気で情緒を育てていくことが大切になります。
幼稚園は基本的には、知育や教育的な側面の発達を促すことを目的としています。小学校へ入学する前に身に着けておきたい様々な知識や、経験、人間関係など、遊びを通して身に着けていけるような活動をします。
それぞれの仕事の根本は、大切な子どもを預かり、愛情をこめて関わること、けがなどをさせず朝預かったままの姿で保護者へお返しすることが大切です。
保育園は保護者が子どもを連れて登園してくるのが基本です。受け入れをし、夕方まで預かります。また、早朝・夜間の延長保育をしている保育園であれば、職員間の交代で保育に当たります。
幼稚園は、送迎方法は園のバスでお迎えに行く家庭と、保護者が子どもを送ってくる場合とがあります。設定保育の時間になると、朝の会や健康チェック、出席の確認をします。設定保育ではさまざまな遊びを通した知育活動や学習活動が行われます。お昼は家庭から持参したお弁当や給食の日もあります。その後は午後の活動を短時間行い、降園となります。教諭は子どもたちが降園した後は、掃除や整理整頓、園便りの作成や、教室の装飾、行事の準備、保育記録、職員会議などに時間を使います。
また、預かり保育などをしている幼稚園もあります。
このように、1日子どもがいる保育園と、午後からは事務的な仕事に向かう幼稚園との違いがあります。保育園は事務的な仕事は、時間を別に取り、交代で行うことが多いです。
保育士と幼稚園教諭との違いを簡単に説明してみました。どちらの仕事を選んだとしても、子どもに愛情をかけ心を込めて関わる仕事であることには変わりはありません。
時間の使い方や、国が定めた指針や要領など芯になるものは違いますが、子どもたちが元気に過ごし、けがなく楽しく、日々自立していくことを目指して子どもに関わることが大切ですね!