健康志向が高まりつつある昨今、スポーツジムに通う人が増えています。「健康になりたい」「筋肉をつけたい」「痩せてきれいになりたい」......そんな人たちを一番身近な立場からサポートする仕事、それがジムインストラクターです。
ジムインストラクターとは、スポーツジムで運動する人の指導・サポートを行う人のこと。とはいえ、トレーニングにつきっきりで見ていればいいというわけではなく、実際には幅広い業務をこなしています。
トレーニングエリアを巡回しながら、マシンの使い方を教えたり、間違った使い方をしていたらアドバイスをしたりします。利用者に積極的に声をかけて雑談しながら、体力作りに関する相談に乗ることもあります。
エアロビクス、ダンス、ヨガ、マーシャルアーツ、ボディコンディショニング、リラクゼーション、水泳などのクラスを講師として受け持ちます。子ども向けの水泳教室や、高齢者向けの健康促進体操クラスがあることも。
体組成計の測定結果や利用者本人の目的を基に、その人に合った適切なトレーニングメニューを考案します。同じ「痩せたい」という目標でも、「健康のために体重を落とさなくてはいけないのか」「美容のためのダイエットなのか」でこなすべきメニューが変わります。プロの目から見た適切な運動を、いかに継続しやすいメニューに落とし込むか。そこは腕の見せ所です。
掃除も重要な仕事です。営業前後の掃除はもちろん、オープン中も常にフロアを巡回し、掃除機をかけたりモップをかけたり、床やマシンに落ちた汗を拭き取ります。汗を放置すると滑って転倒する恐れがあるので、こまめな掃除が必要です。また、ダンベルなどの細々した器具の消毒も行います。
インストラクターが受付を兼任するジムも多いです。笑顔でお迎え・お見送りしましょう。
新規利用者のオリエンテーション、スイミングエリアでの監視員、迷惑行為への注意、日報などの事務作業......といったことも仕事に含まれます。
全ての業務を通して、利用者のジムに通うモチベーションをキープし、怪我やトラブルを予防して安全を確保しながら、目的達成のサポートをしましょう。
所属するジムの設備・営業時間・雇用形態などにより、1日の流れは異なります。ここでは、とあるインストラクターの1日をタイムテーブルで見てみましょう。
【インストラクターの1日の例】
9:45 | 出勤。 更衣室で着替え、今日のスケジュールを確認。 |
10:00 | 営業開始。 フロント業務。笑顔でお出迎え。 |
11:00 | 休憩(昼食) |
12:00 | フロア巡回。 トレーニングエリアで床やマシンの汗を拭きつつ、利用者に使い方を教える。 「見学したい」という入会希望者が来館。フロアの様子、設備や料金をご案内。 |
13:15 | スタジオレッスン。 受け持ちの「ヨガ」クラスで1時間、利用者と一緒に汗を流す。 昼間のこの時間は主婦層に人気でいつも盛況。 |
14:15 | 後片付け・掃除。 |
14:45 | 小休憩の後、再びフロア巡回。 「腹筋を割りたい」と話す女性利用者に効率的な筋トレのコツを伝授。 新規利用者のカウンセリング。目的をヒアリングして効果的なメニュー作成を請け負う。 |
18:00 | フロア業務終了。 控室で日報を書き、カウンセリングで請け負ったトレーニングメニューを作成する。 |
19:00 | 退勤 |
退勤後、そのままトレーニングエリアで筋トレすることもしばしば。身体を動かすことが好きな人にとっては抜群の環境と言えるでしょう。
ジムインストラクターの仕事で重視したいのは、利用者が継続してジムに通えるようフィジカル面・メンタル面の両方からサポートすること。ただマシンの使い方を教えればいいというわけではなく、ときには笑顔で、ときには励ましながら、利用者のモチベーションを高めることを目指しましょう。
インストラクターは、スポーツを通して「なりたい姿」に近づけるよう、利用者を支える存在です。利用者にとって、ジムに通うのはときに面倒に思えることもあるでしょう。そんなときに、下がりそうなモチベーションを「あの先生がいるから行こう」と持ち直せるなら理想的です。
自分自身の身体づくりも、場合によっては仕事のうちです。インストラクターは、ジムの利用者にとっては「先生」です。どうせ教わるなら「健康管理や身体づくりをきちんとしている先生に教わりたい」と感じるでしょうし、教える中身にも説得力が生まれます。ジムによってはインストラクター自身のトレーニングを重視していて、「週◯回以上のトレーニング必須」という条件付きで採用されるケースもあります。
また身体が資本の職業ですから、定期的に整体に通って調子を整えたり、食事や睡眠に気を配ることも欠かせません。
季節ごとにイベントを開催するジムも多いです。クリスマスやハロウィンの時期にインストラクターも利用者も楽しい衣装をつけてレッスンを行ったり、ジム内に飾り付けをしたりします。
そうしたイベントの企画立案、備品の準備や飾り付けも、インストラクター同を含むスタッフ同士で協力して行います。
また、新規入会を考えている見学者が来館した場合、フロアの案内や料金の説明を任されるケースもあります。フロント業務もありますから、接客マナーや料金体系の知識などを身につけることも必要です。
幅広い業務を任されるジムインストラクターの仕事。一人何役も務めるのは大変な面もありますが、見た目や体力が変わることで利用者の人生観をガラリと変えることもあります。誰かのくじけそうな瞬間を一番近くで支え励ますことができ、人生そのものが明るくポジティブに変わるきっかけとなれることは、インストラクターの仕事の大きな醍醐味と言えます。
健康志向が高まりつつある昨今、スポーツジムに通う人が増えています。「健康になりたい」「筋肉をつけたい」「痩せてきれいになりたい」......そんな人たちを一番身近な立場からサポートする仕事、それがジムインストラクターです。
ジムインストラクターとは、スポーツジムで運動する人の指導・サポートを行う人のこと。とはいえ、トレーニングにつきっきりで見ていればいいというわけではなく、実際には幅広い業務をこなしています。
トレーニングエリアを巡回しながら、マシンの使い方を教えたり、間違った使い方をしていたらアドバイスをしたりします。利用者に積極的に声をかけて雑談しながら、体力作りに関する相談に乗ることもあります。
エアロビクス、ダンス、ヨガ、マーシャルアーツ、ボディコンディショニング、リラクゼーション、水泳などのクラスを講師として受け持ちます。子ども向けの水泳教室や、高齢者向けの健康促進体操クラスがあることも。
体組成計の測定結果や利用者本人の目的を基に、その人に合った適切なトレーニングメニューを考案します。同じ「痩せたい」という目標でも、「健康のために体重を落とさなくてはいけないのか」「美容のためのダイエットなのか」でこなすべきメニューが変わります。プロの目から見た適切な運動を、いかに継続しやすいメニューに落とし込むか。そこは腕の見せ所です。
掃除も重要な仕事です。営業前後の掃除はもちろん、オープン中も常にフロアを巡回し、掃除機をかけたりモップをかけたり、床やマシンに落ちた汗を拭き取ります。汗を放置すると滑って転倒する恐れがあるので、こまめな掃除が必要です。また、ダンベルなどの細々した器具の消毒も行います。
インストラクターが受付を兼任するジムも多いです。笑顔でお迎え・お見送りしましょう。
新規利用者のオリエンテーション、スイミングエリアでの監視員、迷惑行為への注意、日報などの事務作業......といったことも仕事に含まれます。
全ての業務を通して、利用者のジムに通うモチベーションをキープし、怪我やトラブルを予防して安全を確保しながら、目的達成のサポートをしましょう。
所属するジムの設備・営業時間・雇用形態などにより、1日の流れは異なります。ここでは、とあるインストラクターの1日をタイムテーブルで見てみましょう。
【インストラクターの1日の例】
9:45 | 出勤。 更衣室で着替え、今日のスケジュールを確認。 |
10:00 | 営業開始。 フロント業務。笑顔でお出迎え。 |
11:00 | 休憩(昼食) |
12:00 | フロア巡回。 トレーニングエリアで床やマシンの汗を拭きつつ、利用者に使い方を教える。 「見学したい」という入会希望者が来館。フロアの様子、設備や料金をご案内。 |
13:15 | スタジオレッスン。 受け持ちの「ヨガ」クラスで1時間、利用者と一緒に汗を流す。 昼間のこの時間は主婦層に人気でいつも盛況。 |
14:15 | 後片付け・掃除。 |
14:45 | 小休憩の後、再びフロア巡回。 「腹筋を割りたい」と話す女性利用者に効率的な筋トレのコツを伝授。 新規利用者のカウンセリング。目的をヒアリングして効果的なメニュー作成を請け負う。 |
18:00 | フロア業務終了。 控室で日報を書き、カウンセリングで請け負ったトレーニングメニューを作成する。 |
19:00 | 退勤 |
退勤後、そのままトレーニングエリアで筋トレすることもしばしば。身体を動かすことが好きな人にとっては抜群の環境と言えるでしょう。
ジムインストラクターの仕事で重視したいのは、利用者が継続してジムに通えるようフィジカル面・メンタル面の両方からサポートすること。ただマシンの使い方を教えればいいというわけではなく、ときには笑顔で、ときには励ましながら、利用者のモチベーションを高めることを目指しましょう。
インストラクターは、スポーツを通して「なりたい姿」に近づけるよう、利用者を支える存在です。利用者にとって、ジムに通うのはときに面倒に思えることもあるでしょう。そんなときに、下がりそうなモチベーションを「あの先生がいるから行こう」と持ち直せるなら理想的です。
自分自身の身体づくりも、場合によっては仕事のうちです。インストラクターは、ジムの利用者にとっては「先生」です。どうせ教わるなら「健康管理や身体づくりをきちんとしている先生に教わりたい」と感じるでしょうし、教える中身にも説得力が生まれます。ジムによってはインストラクター自身のトレーニングを重視していて、「週◯回以上のトレーニング必須」という条件付きで採用されるケースもあります。
また身体が資本の職業ですから、定期的に整体に通って調子を整えたり、食事や睡眠に気を配ることも欠かせません。
季節ごとにイベントを開催するジムも多いです。クリスマスやハロウィンの時期にインストラクターも利用者も楽しい衣装をつけてレッスンを行ったり、ジム内に飾り付けをしたりします。
そうしたイベントの企画立案、備品の準備や飾り付けも、インストラクター同を含むスタッフ同士で協力して行います。
また、新規入会を考えている見学者が来館した場合、フロアの案内や料金の説明を任されるケースもあります。フロント業務もありますから、接客マナーや料金体系の知識などを身につけることも必要です。
幅広い業務を任されるジムインストラクターの仕事。一人何役も務めるのは大変な面もありますが、見た目や体力が変わることで利用者の人生観をガラリと変えることもあります。誰かのくじけそうな瞬間を一番近くで支え励ますことができ、人生そのものが明るくポジティブに変わるきっかけとなれることは、インストラクターの仕事の大きな醍醐味と言えます。